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【事業者インタビュー②】果物王国山形県の魅力を首都圏へ ラ・フランスの皮などの未利用資源から発泡酒を造り出す(株式会社でいたらぼ 別所 佑哉さん)

本年度はやまがたLFPとして、2つのプロジェクトを実施いたしました。
① 最上どりパウダーと米ぬかのピヨピヨパスタの開発
② 醸造用ぶどうの剰余分と西洋なし果汁残渣等を活用した新商品(発泡酒)の開発
各プロジェクト事業者の声として、今回は②のプロジェクトから、株式会社でいたらぼ 別所 佑哉さんにお話を伺いました。

山形県はサクランボをはじめ果物の生産が盛んな土地です。
生食はもちろんジュースなども県内外から人気を博しています。
ただ加工時に出てしまう果物の軸や皮等(残渣)の処理は悩みの種でした。
県内事業者に相談すると、驚いたことに「醸造用ブドウを元に発泡酒を造るのはどうでしょう?」と話がどんどん展開していきました。
実は当初はラ・フランスの皮から取れたエキスから発泡酒を造ろうかと思っていましたが、香りが弱く断念したのです。
そこで醸造用ブドウ(ナイアガラ)を主に使い、香りづけとしてエキスを入れることになりました。

当社はこれまで首都圏の百貨店向けに果物や野菜を提案しており、産地と実需者の間に立ってきました。
本プロジェクトでも、生産者やワイナリーなど各事業者の間で橋渡しのような役割を果たしました。
流通では、一つが滞ると全てが滞ってしまいます。
今回も、それぞれが個々で動くのではなく一緒の方向を向くことで、素晴らしい商品が開発できたのではないかと思います。